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事例集

防水改修需要における圧倒的なシェア
  ・改修工事におけるウレタン防水材の適応性を考える

1.材料特性

 改修工事を前提とした場合、まず最初にウレタン防水材のもつ材料特性に注目する必要がある。

1)シームレスな防水層を形成
 置き基礎、側溝、パイプ廻り、パラペットといった複雑な部位でシームレスな防水層は防水機能上大変有効である。

2)接着力の良さ
 前述の部位で特に接着力が求められるのは端末部である。シート等の貼り物では端末を金物で押えることと比較すれば施工上の優位性は歴然であろう。

3)納まりの良さ
 前述部位のような複雑な部位とクーリングタワーやソーラー施設、通信施設等の既存設備を考慮すると防水機能上、納まりの良否が大きなポイントとなるであろう。

4)要求性能に応じた防水層(塗膜厚の確保)
 防水性能を要求されるグレードは様々である。理想的には改修部位に応じた防水層の厚みが求められるが、ウレタン防水材はこうした要求性能に応じた防水層の厚みが形成できる。このことは、スポーツ床に最適なスポーツ舗装まで可能となる。

5)冷工法である
 改修工事は居住者が使用している状態で工事を行うため、出来るだけ低臭気で冷工法が望まれる。

 以上のようなウレタン防水材のもつ材料特性が関係者に認められた結果ウレタン防水材が改修工事に適しているとの評価が定着したものと思われる。


2.屋上防水改修に求められること→かぶせ方式で露出工法が本命
 昨今、新築工事の激減からリニューアル・改修の時代に入ったと云われている。改修工事が注目されるゆえんである。屋上防水の改修工法は、既存防水層の上から新規防水を施す「かぶせ方式」と既存防水層を撤去して新規防水を施す「復旧工法」の2つに分けられる。しかし、最近の「建築廃材の削減」という社会的命題と居住者が使用している状態での改修工事という点を配慮すると当然のことながら既存防水を撤去しない「かぶせ方式」が妥当となろう。すなわち、

1)撤去廃材=産業廃棄物の削減
2)撤去工事に伴う騒音及び降雨対策
の2点からして圧倒的に有利であるからである。
 最近の防水改修では「かぶせ方式」が主流であり、かぶせ方式では露出工法が大勢を占める。

 屋上防水改修の本命:
 かぶせ方式の露出工法の特徴
 1)用途変更
 2)ふくれ防止:脱気筒の必要性
 3)納まり
 4)施工環境・社会的適応性
 5)経済性:LCC
 6)メンテナンス性・再改修性

3.ウレタン防水材の更なる可能性
 建設省建築工事共通仕様書平成9年版に超速硬化ウレタンが採用されたことにより他省庁にも波及し、超速硬化ウレタンの普及拡大に拍車が掛かると思われる。もともと建設省が超速硬化ウレタンを認知した経緯は、
 1.無溶剤タイプである
 2.物性が優れている
 3.超速硬化故えに降雨寸前まで施工可能であり工期短縮に繋がる

の3点を重要視した結果であった。
 改修工事においても上記3点の特長は大いに発揮されることになる。
 住宅・都市整備公団(現都市再生機構)は超速硬化ウレタンに注目し、平成4年版保全工事共通仕様書で階段床防水改修工事に仕様採用した。超速硬化ウレタンは上記の諸特徴を生かし、室内・地下・屋上の改修工事においてますます用途を拡大することになろう。

 
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